稜線の風を感じて

上高地・涸沢

涸沢(20070430)107
2007.4.29(日)~4.30(月)

昨年のGWは蝶ケ岳から涸沢を眺め、いつかGWの残雪期に行ってみたいと漠然と思って
いましたが、1年後に実現しました。

と言っても、涸沢のだだ混みの小屋は嫌だし、あの雪の上でテントを張る技術も根性もないしなあと思案していたら、
妙案(と言う程のものでもありませんが)が浮かんだんだな、これが。

横尾にテント張れば日帰りで行けるじゃん!
しかも今年は雪が少ないだろうから横尾のテント場にも雪はないはずだし。

てなことで、約1年半ぶりにテント泊が実現。
現在のテントで20泊目です(ちなみに昨年は病気でテント0泊でした)。
尚、今回はピークを目指さないだらだら歩きがテーマなので、涸沢まで。
その先の3000m級のピークには行っていません(体力も気概も無いし、一番の問題は技術かな)。


1日目 2007.4.29(日)
ルート:沢渡P~上高地~明神~徳沢~横尾~槍見河原~横尾

前日、一式パッキングしたら13.4K。
2泊3日分の食料(予備1日分)、冬用シュラフ(約1K)、テント下のグラウンドシート
あり、三脚ありだから、まあこんなもんでしょう(水は含まず)。

4月29日(日)は横尾までなので、普通に起きて沢渡を目指します。
時間的には余裕たっぷりです。
沢渡Pでクルマ止められるかなと心配していましたが、結構ガラガラでした。
沢渡Pから上高地行きのバスも15人乗車で出発。


またまたやってきました、上高地
何度見てもいい上高地からの穂高 めちゃいい天気です。今日山に行っている人は幸せ
だろうなと思いつつ、私は横尾までの平行移動。
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河原に下りて振り返ると 焼岳
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さて、横尾までのだらだら歩きと行きますか!森の中を歩ける幸せを実感しながら進みます。
ああ気持ちいい!
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徳沢の少し手前で、常念岳と蝶ケ岳が飛び込んできます。
今年、三股Pへのルートが復旧したらこの2つ、テント泊で行く予定だ(秋にね)
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徳沢までやってきました。予想通りというか、やっぱり雪ないですね。テントも少ない。
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徳沢から先で、少し残雪があります。夏道の上です。
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横尾到着。ここも予想通り雪無し。土の上でテント張れるよ。
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受付済ませて可動式の我が家を立てました(一番手前ね)。2005年秋の北岳以来です。
やっぱテント泊は安上がりでいいワ。
今宵のテント泊代は500円(どこも大体1泊500円ですけどね)。
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今回、急遽テント泊での山行きを決定したため、テント装備を探すことから始まり(押入れ
の奥に入れていたので)、テント泊用の食料買出しもあったり、かなりの時間をロス。 
結局、予定より1日遅れ。


ここで、久しぶりのまったりテントライフに突入と思いましたが、ここまで来たら、
30分程奥に歩いて、アレを見ないとね。分かります?
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トリミングして拡大すると。 槍ですよ、槍! 横尾から槍方面に行くと槍見河原
というのがあるんです。
槍見河原までは登りはないのでダラダラ歩きで行けます。
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実は、横尾から蝶ケ岳方面に、ここも30分ぐらいかな、急登を行くと、槍見台(こっちは台)
があって、ここからだと南岳~槍の展望があるんですが、今回はここに行く根性は
ありませんでした(笑)。
過去、槍には槍沢ルートで2回行っていますが、今度は双六から目指したいですね。

このあとは、待望のまったりテントライフへ。今日のテントは30張程度でした。


2日目 2007.4.30(月)
ルート:横尾~涸沢~横尾~上高地~沢渡P


昨夜のテント内の気温は2度でした。 フライシートは軽く凍っていました。
まあ、でも今日はテントは置き去りにして涸沢往復なので全く問題ありません。帰ったら
乾いているから。
風も無く穏やかな夜でした。回りからのノイズも無かったし(笑)。


朝陽が前穂を染め始めました。5時過ぎです。
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2Lの水をハイドレーションパックに入れて出発します。5時半過ぎ。
サブザックは持ってきていないので、60Lザックに必要なものだけ詰め込んで出発です。
過去、雪がない時に1回だけこのルートを歩いています。


しばらくは今日もだらだら歩きです。徐々に残雪が現れますが、カチンコチンに凍って
いるのでかえって歩き易いですね。平地移動なのでアイゼンはまだ装着しません。
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しばらく行くと屏風岩にも朝陽が
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おっ!アレに見えるは北穂と大キレット?右端は南岳の一部でしょう
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本谷橋到着。この時期、橋は撤去しているのでありません。ここから涸沢に向けて急登が
続くので、ここからアイゼン装着。今回の山行きで一番苦しいところです。
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よくぞ、こんなところにトレースを作ってくれました。最初にトレースをつけてくれた
人に感謝しないとね(小屋関係者かな?)。こんなところ、トレースがなかったら絶対
行けませんね。
アイゼンをひっかけて谷に落ちないように注意して進みます。
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おっ!前穂が飛び込んできましたよ。これだよ、これ、見たかったのは!
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さらに急登をエッチラオッチラ行くと、今日のゴールである涸沢のヒュッテが遠くに見えてきました。
涸沢名物、鯉のぼり(小屋の右側にかすかに見える棒)もなんとなく見えますね。
奥は奥穂高と前穂高の間の吊尾根。
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かなり近づいてきました。でも、鯉のぼりが見えてからが結構急登でツライところ。
もうひと頑張りだ!
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やっと到着 涸沢ヒュッテ 横尾から2時間半、意外に早かったですね。
早い時間に歩いたのでアイゼンも良く効き、かえって歩きやすかったから?キャンプ道具
は横尾に置いきた軽い60Lザックだったから? 両方かな?
無風でこの青空ですから、外で絶景を眺めている人がたくさんいました。
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北穂に向けて登る人たち。 蟻んこの列のようです。この時期、ここを登るのは私の
ような一般山のぼら~は無理かな?
過去、秋に一度だけここを往復したことあり。
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こちらの蟻んこの列は穂高岳山荘を目指している人たち。涸沢岳に登るつもりなのか、
はたまた奥穂高岳に登るつもりなのか? 涸沢にテント泊して、日帰りで登る人も多い
のかな?
この時期は夏山ルートのザイテングラードは通らずに左側を直登するようですね。
それにしても急登です。
雪がない時に登り1回、下り1回 ここを歩いています。
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涸沢を目指している時、あまりにも天気がいいので、もしかしたら涸沢岳(3110m)
なら登れるかもとちょっと思いましたが、今回はピッケルもストックも持たずに来ていた
ので断念。午後から天気が崩れるとの予報だったので、もともと涸沢日帰りしか考えて
いませんでした。
もうちょっと早く出発して装備があれば、涸沢岳には行けた可能性があるけれど、これは
来年の楽しみに取っておくことにしましょう。

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吊尾根の絶景 
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涸沢岳(3110m) 右側に鋭い涸沢槍も見えますね!
北穂から涸沢岳の間、まだ行ったことありません。いつか行かねば!
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うーん、帰りたくないよ!
後ろ髪を引かれる思いというのはこうことか。でも、明日は天気が崩れる(本当は今日の
午後から)らしいし、鯉のぼりに別れを告げて下山しましょう。
我が家が下で待ってるし、回収して帰らないと行けないし。
来年はここでテント張って、涸沢岳、北穂高に日帰りか?(無理かも)
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下山途中、涸沢を振り返ります。この絶景とはしばしお別れですね!
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登る途中、カチンコチンだった雪は午前10時ごろには完全にザラメ雪。下りるのはいいけど、この雪だとアイゼンは効かないし、ずるっと滑るし登るのはかなりの体力消耗になるだろうなと思いながら、登ってくるたくさんの人
とすれ違う。
横尾泊で朝一の行動は意外に正解だったかもですね。


  1. 2007/04/30(月) 21:33:31|
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