稜線の風を感じて

槍を見ながら稜線漫歩の予定が・・・in燕岳・大天井岳縦走

燕・大天井縦走2(20070805)238b

2007.8.4(土)~5(日)

先週、針ノ木からガスガスの中、ちょっぴりと槍を眺めました。
でもやっぱり、もっと近くで大きな槍を見たい。 
さらに槍を眺めながら稜線歩きができれば尚ベスト。
以前からこのまったりテント山行きの候補として、このルートを考えていましたが、今回やっと実現。

金曜日に台風は離れ、台風一過の晴天を期待して。
しかし1日目は、またもや雨と風に翻弄され、予定変更を余儀なくされてしまった(涙)。
2日目は1日目の夕方の予報では雨だったが、何とか持ち直してくれて、まずまずの天気。
最悪の2日連続の悪天候下での山歩きは回避出来てヤレヤレ。

左:1日目
右:2日目(でもこれは一番良い天気の時、常にこうじゃありませんでしたから)
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で、肝心の槍は見えたのかな?

1日目 2007.8.4(土)
中房登山口~合戦小屋~燕山荘~大天井ヒュッテ

家を出たのが4時。穂高に入ったあたりから雨がポツポツと。少し嫌な予感。
中房温泉へのルートはガスの中。またまた、嫌な予感。
中房温泉の駐車場着が6時、この段階で第一駐車場の空きが10台程度。
6時だと、さすがに第一駐車場に止められますね。

まずは燕山荘を目指して登ります。
ここを登るのは今年のGWの残雪期以来。残雪期は直登ルートが多かったので、夏道は
初めて登るようなもん。夏はどんなルートなのかちょっぴり楽しみでもある。

第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチ、富士見ベンチを団体さんに紛れてゆっくり登ります。
登り始めて約2時間40分で合戦小屋着。この小屋の名物でもある波田町特産のスイカを
食べている人が多い。
久しぶりに食べてみたい気もするが、高いので行動食でガマン。
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残雪期のGWはこの先、ほとんど直登でしたが、今回は完全に夏道。ちょっぴり新鮮。
燕山荘が見えるところまで来ました。GWの時、小屋までやたらに遠くに感じたが、
今回は初めて通るコースで、花をみながらのマッタリ登り、結構楽しいかも。
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あとはヒョヒョイノヒョイで燕山荘だと思ったが、やっぱり少し遠かった。夏道は燕山荘
を右側に巻く感じで行くんですね。
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燕山荘着 
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予定では、燕岳まで足を伸ばしてから大天井も考えたが、天気悪そうだし、燕岳はパス
して大天井へ。
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歩き始めはまで稜線も見えていた
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しかしこの先、あっという間に天気が崩れ、雨・風強くなり、周囲の景色が見えず、
どこを歩いているのやらさっぱり分からない状態で黙々と足を進める羽目に。
悪いことは重なるもので、何と今回ザックカバーを忘れてきた。ザックの中はほとんど
スタッフ袋にいれているので、中が濡れる心配はなかったが。

前回の針ノ木縦走では、下山後の温泉にスポンジタオル忘れてくるわ。
最近、どうも山に来る度にポカミスしているような気がする。

大天井ヒュッテと大天荘の分岐まできて、さて、予定通り大天荘でテントを張るか
悩んだが、テントは諦めて素泊まり決定!こういう決断は早い。素泊まりなら、燕山荘
グループの大天井ヒュッテがいいのかな?と勝手に判断し、大天井ヒュッテ方向へ。
この先、悪天候のなかトラバース道にクサリ場が結構あってちょっとドキドキ。
大天井ヒュッテがやっと見えてきました。
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訂正:燕山荘グループの小屋は大天井ヒュッテではなく大天荘でした(汗)

夕方のヒュッテでの最新の天気予報だと明日も雨とか。ああ、今回は何しにここまで
来たんだか!テント装備担いで来て。
明日、雨なら、燕山荘まで縦走し、さっさと下山し温泉直行を決め込む。
午後7時には就寝。なんたって今日は2時30分起きでしたから。
大天井ヒュッテ、自炊者には不便を強いられる小屋でした。自炊スペースがないため、
食堂を利用しますが、食事の準備のため、夕食は4時半までに、朝食は4時15分までと
時間制限あり。
この次、素泊まりするしたら、大天荘ですね。



2日目 2007.8.5(日)
大天井ヒュッテ~大天荘(大天井岳往復)~燕山荘~燕岳~北燕岳~合戦小屋~登山口



4時半頃、大天井ヒュッテから外に出てみると、雲が多いながらも明るい感じ。
この小屋の決まりで、自炊者は4時15分までに済ませて下さいと言われていたが、どうせ
外は雨だろうと二度寝してしまい、朝食は行動食で済ませる羽目に。

今ひとつの天気の中、とりあえず大天荘をめざして登ります(5時)
途中、槍方面を眺めますが、山頂付近はガスにすっぽり
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大天荘横から大天井岳(2922m)に登ってみましたが、完全にガスの中。大天荘から登り10分、下り5分ぐらい。
途中お花畑があって、展望がないので、どうしても花に目が行きますね。
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でも、大天荘まで戻ると、何とこの青空。さっきまで一面のガスだったのに。
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当初ここにテントを張ろうと考えていたので、テント場もチェックしなきゃ。
小屋の前にテント場があります。外トイレもちゃんとあり。ただ、風の影響は受け
やすいかも。
写真はテント場と常念岳に続く稜線
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再び槍方面を眺めます。
もうちょっとでガスが取れて山頂が顔を出しそうな感じなんですけどね。
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槍が顔を出すまで待つ訳にも行かないので、燕山荘に向けて足を進めます。
天気はまずまずとなり、これから歩く稜線もくっきりとはいかないが見えてきました。
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途中の切通岩にあった喜作レリーフ。来る時には雨で全く気づかず。
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快適な稜線歩きが続きそうですよ
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振り返ると大天井岳の全景が飛び込んできました。こんな山だったんですね。意外と
言っちゃ失礼だけど、北アの夏山の雰囲気があっていい山じゃん。でも、この景色も
一瞬だけでした。
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来る時、大下りがあったので、今度は大上り(登り)があります。稜線の先に大きな
コルが見えますね。
あんなところを下りてきたんですね。雨の中歩いてきたので、大きく下りたのは記憶
あるけど、全体のイメージがわからないままだった。
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コルの直前に斜面にコマクサが咲き乱れていました。これほど、まとまってコマクサを
見たのは生まれて初めて。雨の中、歩いて来た甲斐があったというもんです。
(しかし、このあと、これよりさらに素晴らしいコマクサの群生を見ることになるとは、
この時は思ってもいませんでした)
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ここまで来たら、北燕岳もはっきり見えるようになった。稜線の右側の安曇野(穂高)側
はガスですが、左側は晴れています。
稜線歩きは快適なんですが、右側からは生暖かい風、左側からはさわやかな風を感じ
ながら歩きます。
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槍は相変らず顔を出してくれないけど、裏銀の縦走ルートは見え始めました。
双六~三俣蓮華~鷲羽~水晶、野口五郎辺りでしょうか。烏帽子岳・野口五郎岳は
まだ行ったことがないエリアで気になるところ。
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いいぞいいぞ!北燕岳に続く稜線、すごくいい感じ。こういうところ歩けて幸せだ。
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当初、燕山荘から即下山のつもりでしたが、やっぱりこういう景色を見せられると、
行きたくなるものです。
北燕岳まで足を伸ばすことを決断。 昨日のウップンも晴らさないといけないし。


燕山荘から燕岳を目指します。サブザックなんて持ってきていないし、ハイドロを
セットしているので、テント装備の13K台のザックを背負ったまま行きます。
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燕岳の山頂は狭いのに、人でいっぱい。写真も撮れやしない。さっさと先の北燕岳に
向かいますよ。
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北燕岳の山頂直下をチェック。ここは、今年のGWの残雪期に苦労して登ったところです。
へえー、あの時、こんな所を登ったんですね。
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ちなみに、今年のGWの時の写真はコレ。
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燕岳と北燕岳の間にあるコマクサの群生地。
斜面一面がコマクサでいっぱい!あまりにも多いので斜面全体がピンクですよ。
こんなコマクサ大劇場を目の当たりにしたのは、勿論初めてだ。 
ああ、生きてて良かったと思いました(大げさ)。
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さあ戻りましょう。大天井~北燕岳もまずまずの天気の中、縦走できたし大満足。
槍は相変らずガスの中ですが。
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ひょっこり雷鳥も現れました。天気が崩れるのかな?
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折角ですから、燕山荘のテント場もチェックしておきましょう。
稜線よりほんの少し下がったところにあります。
風の影響は少し抑えられそうです。テント泊者用の立派の外トイレもあり。
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下山開始。安曇野市(穂高)側のガスの中に下りて行きます。
結局、槍とも対面できないまま。また、終わりに出来ない山が一つ増えましたね。
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しかし、何と合戦小屋の少し手前まで下りてくると、大天井縦走ルートの大下り付近に
何かがぼんやりと見えるじゃありませんか?
そう、槍でした。最後の最後に顔を出すなんて、槍君は恥ずかしがり屋さん?
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まあ、これぐらいの槍のお姿じゃ到底満足できないので、この山はもう一度リベンジ
しますよ。
大天荘でのテント泊も実現していないままだし。

中房温泉の登山口に到着したのが午後2時30分。5時に大天井ヒュッテ出発だったんで、
テント泊もせずに、テント泊装備を背負って9時間半も歩いたことになります。
これだけ歩けば、脂肪もかなり減ったことでしょう。

  1. 2007/08/05(日) 20:35:21|
  2. 北アルプス南部