稜線の風を感じて

大絶景で至福のひとときin蝶ケ岳

蝶ケ岳(20080429)306b
2008.4.29(火)~4.30(水)
ちょうがだけ2677m

2006年のGWは蝶ケ岳 これがGWの北アデビューでした
2007年のGWは前半が憧れの涸沢、後半が燕岳
と最近のGWは北アにはまっていました。

今年は欲張って1回の入山で蝶ケ岳と涸沢を予定したんですが、訳あって蝶ケ岳だけとなりました。
さらに15.6Kのテント泊装備背負って行ったのにテントも張らず。
まあ、長い山のぼら~人生、時々こういうときもあります。
今回のGWの予定
1日目:上高地~徳沢~蝶ケ岳(あわよくばテン泊)
2日目:蝶ケ岳~横尾(or徳沢)でまったり(テン泊)
3日目:横尾(or徳沢)~涸沢(往復)~横尾(or徳沢)(テン泊)
4日目:横尾(or徳沢)~上高地
余裕たっぷりの日程で北アのGWを満喫する予定でしたが・・・・

出発前のザック重量 
水2L、カメラ3脚、8本アイゼン込み、冬シュラフ(インナーシーツ込み)、
テント泊装備一式、3泊4日分食料込みで15.6K(ちょっと重いかも)



1日目 2008.4.29(火)
ルート:沢渡P~徳沢~蝶ケ岳
天気:快晴


始発のバスは40分後の5時30分頃にしか来ないらしい。
相乗り3人で一人1000円でOKよ、と言うのでタクシーで上高地入り。 
釜トンは5時にゲートオープン。
タクシーの運転手によると、GWに入ってから今日は一番いい天気だと。
予定を1日ずらして大正解かな?


昨年の秋以来の上高地。 いつ来てもいい景色です。 
人も少ないし。 5時半ですから。
蝶ケ岳(2008.4.29)228



明神まで来たらハイドレーションの外チューブが凍結して水補給できず。 
出発前にまとめて水は補給しているので、徳沢まで水補給無しで足を進めます。
徳沢の手前からの明神岳・前穂高岳 素晴しい天気です。
蝶ケ岳(2008.4.29)249



徳沢到着 気になっていたテン場、雪は半分以上ありません。
これなら、私でも問題なくテント張れますね。 明日はここ徳沢か横尾にテン泊予定。
ただ、本日は何らかの理由(凍結?)で外の水場の水は出ませんでした。
徳沢園でお湯を分けていただいて、凍結したハイドロを復活させる。
蝶ケ岳(2008.4.29)250



さて、徳沢から名前通り長い長塀尾根(ながかべおね)を登ります。 
徳沢の登山口から10分も歩くと残雪が出てきたので8本アイゼン装着です。 
ピッケルはストック代わりにする必要もないので、ザックにくくりつけたまま。
でも何度来てもここは長いですね。
蝶ケ岳(2008.4.29)255



長塀山らしき場所を通過して、やっと展望が開けるところに来ました。
徳沢の登山口から約3時間。
この景色が飛び込んでくれば、15.6Kザックを背負って長くて辛い長塀尾根を
登って来た疲れも吹っ飛びます。 絶景の予感ですね。 
槍穂全景が見渡せる山頂エリアまではあと1時間半程度かかるので、まだまだ
先は長いです。 ゆっくり一歩一歩足を進めます。
蝶ケ岳(2008.4.29)261




槍穂高の全景
デジカメは広角28mmなので、穂高から槍まで余裕で撮れるようになりました。
蝶ケ岳(2008.4.29)270



こちらは槍ケ岳方面のアップ 
また行ったことのない槍~南岳の稜線は今年歩く予定
大キレットはテント泊装備で歩く自信ないのでパスね。
蝶ケ岳(2008.4.29)272



あと10分も歩けば山頂なので余裕です。
長塀尾根の登り、気温が低かったせいか、まずまずの硬く締まった雪で
比較的快適でした。


蝶ケ岳ヒュッテと稜線 やっぱり雪が多そうですね。 テント張れるかちと心配。
蝶ケ岳(2008.4.29)289



蝶ケ岳(2677m)の山頂到着です(12時30分)。 
徳沢の登山口からだと約5時間(上高地からだと7時間ちょっと)。
蝶ケ岳ヒュッテ、右奥が常念岳、常念の中央の奥が大天井岳
小屋の手前がテント場ですが、一面の雪です。 テン場は窪地ですがこの状態。
現時点でテントは1張り。 穴を掘って周囲を雪のブロックで囲んでいますね。
雪の上で安全にテントを張る度胸も技術も、私にはないので、小屋泊まり決定!
小屋泊まり、今年は今回の1泊が最初で最後の予定。
テント担いできてテントを張らなかったのはこれで2回目。昨年の大天井岳以来。
まあ、私の場合はこういうこともあります。 良く言えば安全第一ですが度胸・根性
無しでもあります。
実はテントで前泊の人の穴とブロックをちゃっかり利用できないかなと思っていた
んですが。
蝶ケ岳(2008.4.29)303

参考写真
2年前の2006年5月4日のほぼ同じアングルの写真
今年の雪の多さが分かるでしょう。 今年は春になってから結構降りましたからね。
でも2年前のこの時の青空、めちゃキレイですね。 
本日は一応青空ではあるけれど、青がちょっと足りません。
蝶ケ岳(2008.4.29)304(2006.5.4撮影)



常念岳方向の稜線
右奥が常念岳で、大天井岳から槍ケ岳に続く稜線も見えますね。
表銀の燕岳~大天井岳は経験済みですが、大天井~槍、大天井~常念岳は
まだ歩いたことがありません。
蝶ケ岳(2008.4.29)311



蝶ケ岳ヒュッテの周りの雪
これだけ雪があると小屋を掘り出すのも大変だったでしょうね。 
本当にご苦労様です。
夕方小屋で小耳にはさんですが、この雪の多さは20年ぶりだとか。
山頂も、瞑想の丘も雪の下でした。
蝶ケ岳(2008.4.29)321



2箇所ある出入り口の徳沢・三股側もこの状態
蝶ケ岳(2008.4.29)322



夕日の時間、外に出てみましたが、本日の夕日劇場はありませんでした。
テントじゃないので気分は楽ですが、小屋も結構寒かったですよ。
手持ちの防寒着、すべて着て寒さをしのぎました。
 
本日の小屋泊まり、ざっと数えて20名と余裕ありまくり。
テントは結局1張りのみでした。
2年前の2006年5月4日の蝶ケ岳ヒュッテ、宿泊者は170名と激混みでしたが。
今年もGW後半は混むんでしょうね。




2日目 2008.4.30(水)
ルート:蝶ケ岳~横尾~徳沢~上高地~沢渡P
天気:快晴


FDの雑炊+スープで超簡単に朝食を済ませ、サンライズ劇場へ。
夜明け前の槍・穂高連峰 時間4時53分
意外に寒くないです。手袋しなくても我慢できるし。昨夜は冷え込まなかった
みたいですね。
蝶ケ岳(2008.4.30)001



太陽が出たのは4時57分ころでしたが、雲がジャマして光が槍穂に届きません。
薄日が差し始めたのが5時7分(下の写真)。
ドラマチックなサンライズ劇場、今回は実現しませんでした。 
蝶ケ岳(2008.4.30)012



槍・穂高連峰もちょっぴりモルゲンロート 
私は小屋で朝食ではなかったので、粘って眺めていましたが、これがベストでした。
もうちょっと赤く染まって欲しかったけど。
蝶ケ岳(2008.4.30)025



出発の準備をしていると、宿泊者のプロのカメラマンらしき方(海外の6000m級の
山の写真も撮っているようです)がぽつりと
「今日からは気温が上がって、写真はダメだな」と。
へーそうなんだとこの時は軽く聞き流していましたが。
出発です。常念側の出入り口もこの状態。入り口ドアの手前が雪の階段になって
いますが、滑ってドアに激突しそうになり怖かったですよ。
蝶ケ岳(2008.4.30)034



横尾に下りますが、ちょこっとだけ雪の上の稜線漫歩が出来ます。
左側に槍穂の絶景、正面は常念、表銀の山々、さらに奥には裏銀の山々を眺め
ながらの贅沢な稜線歩き。
蝶ケ岳(2008.4.30)040



時々人を入れて撮影すると、なかなか絵になります。
名古屋方面から来たお二人です(たぶん)。 私は影で参加。
蝶ケ岳(2008.4.30)049




横尾分岐 左に進みます。
直進すれば常念ですが、この時期にここを歩けるのは極一部の方です。私は無理。
蝶ケ岳(2008.4.30)084



分岐から樹林帯に入るので、槍穂の全景はここでお別れです。
蝶ケ岳(2008.4.30)106



樹林帯に入ると徐々に雪がザクザク状態へ。
膝までズボッは頻繁に、股までズボッも時々。 やっぱり昨夜は冷え込んで
いないんですね。朝の8時~9時の時間帯なのに、雪柔らかすぎ。
昨日の同じ時間帯の長塀尾根とは大違い。
もし、横尾から登っていたとしたら、この状態なら途中で引き返していますね。
あと、アイゼンに付く雪のダンゴにも要注意。下りでダンゴが原因で2回転ぶ。


プロのカメラマンの方の「今日からは気温が上がって、写真はダメだな」の言葉
が気になり始めました。
山歩き自体も目的の一つですが、この時期は雪山の絶景写真も目的の一つなので、
この状態で明日 涸沢を往復してもなあと思い始める。


これが、さらに下りた所にある槍見台からの槍の最後の雄姿
そろそろ眺めるだけの槍にも終りにして、今年は槍の穂先にも登りたいと思って
います。行ければ2004年9月以来です。
蝶ケ岳(2008.4.30)155



進化を続ける山小屋 横尾山荘まで下りてきました。 以前ここのお風呂に入って
感激したのを今でも覚えています。 夕食はチキンをメインにした料理でした。
4月から8月まで宿泊棟と増改築工事中とかで、基礎の工事中でした。
畳の相部屋がなくなって2段ベッドになり、ベッドとベッドの間はカーテンで仕切ること
が出来るようになるとか。
蝶ケ岳(2008.4.30)156



横尾のテン場
徳沢より雪は多い状況ですが、10%程度は雪のないところがあり、早めに
くれば雪のないエリアでテント晴れそうです。
蝶ケ岳(2008.4.30)163



さて、ココで決断しなければなりません。 
本日、この横尾か徳沢にテント泊して、明日涸沢を往復するかどうかの決断を。
気温が上昇して、明日も今日の横尾への下山時のようなザクザク状態だろうし
気温上昇で展望もいま一つになる可能性大だろうし
昨日、今日と槍穂の絶景は十分すぎるほど堪能したし
涸沢は昨年のGWにも行って絶景を見たし
ここで終りにすれば、テン泊代も駐車場代も少し浮くし
なーんて、やめることを前提にした思考炸裂で、今回はここで終りにすることに。

上高地に戻ります。
横尾~徳沢間で、左足の足首に痛みが。 涸沢行きをやめて正解だったのか? 
歩けないことは無いので、単調な道をゆっくり歩きます。
落石危険ポイントを通過したら、ウォークマンでRoger Watersの1999年~2000年
の全米ライブツアーを聞きながらダラダラ歩きます。
久し振りに2時間半の全曲を聞いたけど、Pink Floydとソロの時代の名曲ばかり。


本日の上高地 一般観光客も少ないです。カレンダー上は平日だから。
GWの後半は山も上高地も賑やかになることでしょう。
本日最後の絶景 右端が河童橋
蝶ケ岳(2008.4.30)206



上高地バスターミナルでガラガラのバス乗り、沢渡Pに戻ったのが3時前。
今回はちょっぴり費用も浮いたし、久し振りに温泉に行きますか。

気になる温泉は2つ。
以前頻繁に行っていて最近ご無沙汰の「乗鞍高原温泉 湯けむり館」
もう一つはまだ行ったことがないけど山のぼら~の評判が良い帰る途中にある
「竜島温泉せせらぎの湯」
今回はやっぱり最近ご無沙汰の硫黄泉で白濁したKing of温泉の
「乗鞍高原温泉 湯けむり館」へ。ちょっとだけ寄り道になりますが。 
尚、湯けむり館の近くに、知る人ぞ知る同じ泉質のつかるだけの無料の温泉も
ありますが、今回はしっかりと汗を流したかったので700円で湯けむり館へ。
蝶ケ岳(2008.4.30)209



今回で14回目の蝶ケ岳でした。
初めての北アルプスが1995年夏の蝶ケ岳
年2回行ったり、行けなかった年もありましたが、今回でトータル的には
14年間で14回、ちょうど年1回のペースですね。
バカですね、同じ山にこんなに登るなんて。 
でもそれだけ、この蝶ケ岳が素晴しい山で、一番好きな山ということかな。
これからも年1回は通い続けたい山ですね。













  1. 2008/04/30(水) 23:59:00|
  2. 北アルプス南部